AVアンプとサブウーファーについて。
一般的なサブウーファーはアンプを内蔵していますが
なぜ多くのAVアンプはAVアンプ(プリメインアンプ)の方に
サブウーファー用のパワーアンプを載せてしまわないのでしょう?
その方が電源も1つで済みますし
サブウーファーもスピーカーケーブルで配線できるので
ケーブルを目立たないように隠したりしやすくて
良いような気がするのですが。。。
サブウーファーが受け持つ低域は一般に「重低音」と呼ばれる20Hz~60Hzの領域です。
参考資料として、色々な楽器の最低音域の表を貼っておきます・・・
:身近な低音は何ヘルツ? - 楽器の音とスピーカーに期待する能力 -
この方のホームページです・・・
http://www.bekkoame.ne.jp/~k-kara/ht/sound03.htm
この資料によれば・・・
コントラバス E1 41.25Hz
管楽器 C1 33Hz
ピアノ A1 27.5Hz
一般家庭用で、こんなに低い周波数をフラットにかつ低ひずみに出せるスピーカーは殆どありません。
勿論プロのモニター用なら、ここまで出せるスピーカーも、ある事はありますが巨大なスピーカーとなり、金額も数百万円となってしまいます。
例:レイオーディオ RM モニター
http://www.reyaudio.com/large.html
型 式:RM-7VC MESA
再生帯域:20Hz~20kHz
最大入力:1000W
最大音圧:130dBSPL
外形寸法:1050×1300×800
重 量:250Kg
こんなスピーカーを2台も入れたら、床は抜けるし財布の底は抜けるしで、非現実的だと思います。・・・(^_^;)
そこで考えられたのが、専用アンプを内蔵した「パワード・サブウーファー」(スーパー・ウーファーとも言います)です。
現在の優れた「パワード・サブウーファー」は、高強度でコンパクトな密閉箱方式を取り、専用設計の高効率低発熱のデジタルアンプを内蔵し、多段、もしくは連続可変のローパス・フィルターを用いて専用設計のウーファーをドライブする事により、普通の方法では考えられない超低域の再生を可能にしているのです。
もし、<<AVアンプ(プリメインアンプ)の方にサブウーファー用のパワーアンプを載せる>>方式を取った場合、負荷にどのようなウーファーが接続されるか解りませんので、専用アンプやフィルター等の様に特化して絶対的性能を実現する事は不可能と思いますし、安全性の問題も発生します。
と言うわけで、現在は「パワード・サブウーファー」が主流となっているわけです。
中でも、家庭用のサイズで、世界一の性能とC/P比を誇るのがFOSTEXのCW250Aです。
メーカーのサイト・・・
http://www.fostex.jp/products/CW250A
価格と評価・・・
http://review.kakaku.com/review/K0000182444/
余りの人気で、納期がすごい事になっていますが、性能は世界一です。
50万以上のサブウーファーが裸足で逃げ出す高性能ぶりですが、たったの7万円ほどで手に入ります。
どちらかと言うと、ピュア・オーディオ用です。
AV用ならその下のクラスのFOSTEX CW200A で充分です。
http://review.kakaku.com/review/K0000060688/
AVアンプにサブウーファ用の回路とパワーアンプを組み込んでも、MFBがかけられませんから、逆立ちしてもこんな優れた低音は出ません。
それが「パワード・サブウーファ」が全盛になっている理由です。
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